2022年9月10日、Workday Adaptive Planningの2022R2のリリースがございました。今回リニューアル・追加した内容をお知らせします。
機能面とデザイン・UI面でのアップデートがあり、より広範囲なシチュエーションに対応できるようになりました。それぞれのアップデート内容を説明いたします。
【機能】
1.管理アクセシビリティの改善
大きな変更の一つとして、権限設定が細かにできるようになり、ダッシュボードのバージョン管理や複数人での運用がよりスムーズに行えるようになりました。
詳しいアップデート内容は以下の通りです。
・シート、レポート、ダッシュボードにおいて、権限セット設定での権限付与のより細かな運用が可能になりました。
・特にモデルシートにおいて、行の条件フィルタリングと、列の表示/非表示設定が可能になり、Excelに近いUIへ変更されました。
・レポートでは個人、共有それぞれ作成権限有無を選択でき、共有権限には作成のみと編集可の区別をつけられるようになりました。
・ダッシュボードでは、編集可能な権限と表示のみ可能な権限の区別をつけられるようになりました。
・シートおよびレポートにて、エクセルへのエクスポート可否を権限セットごとに設定できるようになりました。
2.特性インポートの一括化
科目特性、組織特性、属性特性のインポートを行う際、1回のインポートで既存設定を更新できるようになりました。
これまでは、更新と追加で二度作業が必要だったものが、一度の作業で済むようになりました。
3.ダッシュボードの操作性向上
ダッシュボードのコピーが任意の領域に行えるようになりました。
また、タブやグラフの直接編集、コピー貼り付けができるよう変わりました。
4.オルタネイトカレンダーの追加
これまで、Adaptive環境上の「時間」で登録されているカレンダーは1つの形式に限られていましたが、異なる形式のカレンダーを3つまで、環境内に追加することが可能になりました。
シートのみならず、レポート、ダッシュボードにおいても表示をおこなえます。
これにより、多国籍企業などで異なる決算日をもつ企業等にとってより自由度の高い運用が実現できるようになりました。
5.コントラ科目(反対勘定)の追加
総勘定元帳科目にて、科目のタイプをロールアップ先と異なるものにした場合、その科目はコントラ科目となるようになりました。こちらは対応する科目と逆の勘定になり、入力の手間を軽減させることができます。
【デザイン・UI】
1.キューブシートの行一括追加
ダッシュボードのキューブシートおよびシートダイヤルに、行を一括追加ができるようになりました。
2.ヘッダー、フッターの仕様変更
すべてのユーザーがヘッダーのロゴを選択可能になりました。
また、フッターはシート以外では廃止となりました。
3.レポート一覧表示形式の変更
レポート一覧画面にて、フォルダによって複数の階層に分けられる場合、階層の遷移が詳しく画面に表示されるようになりました。
Workday社の製品は継続的なアップデートをサブスクリプションに含むことによって、高いユーザー体験を維持し、顧客満足度も常に高水準をキープしています。
Workday Adaptive Planningに関する詳細は以下よりご確認いただけます。