タクシーの料金改定の話題を挟んでしまいましたが、今回は再び東京都の2017年度予算について取り上げたいと思います。
今回は各項目の2017年と2016年の変化を見ていきたいと思います。
2017年度予算の詳細を2016年と比較してみよう
まず2017年予算の第1項目に挙げられるのが、
誰もがいきいきと活躍できる都市
―「ダイバーシティ」の実現
この項目は主に保育、介護、医療など福祉分野のことを謳っています。
その内訳は以下の通りです。カッコ内の数字は2016年度の類似項目の予算額です。
⼦供を安⼼して産み育てられる環境の整備
1,630億円 (203億円)
⾼齢者が安⼼して暮らせる社会の実現
587億円
障害者がいきいきと暮らせる社会の実現
239億円 (上下の項目と合わせて135億円+36億円)
医療の充実・健康づくりの推進
155億円
誰もが優しさを感じられるまちづくり
168億円 (―)
誰もが活躍できる社会の実現
181億円 (36億円)
未来を担う⼈材の育成
558億円 (742億円)
合計で3,518億円になります。
⽇本の成⻑をけん引し世界の中で輝き続ける都市
―「 スマート シティ」の実現
国際⾦融・経済都市の実現
3,684億円 (108億円)
世界に開かれた国際・観光都市の実現
320億円 (212億円)
交通・物流ネットワークの形成
2048億円 (―)
スマートエネルギー都市の実現
177億円 (―)
快適で豊かな都市環境の形成
640億円 (―)
合計で6,869億円になります。
安全・安⼼でにぎわいにあふれる都市
地震が起こっても倒れない・燃えないまちづくり
1,461億円 (―)
⽔害に強いまちづくり
1,371億円 (―)
災害対応⼒の強化
111億円 (―)
まちの安全・安⼼の確保
78億円 (―)
地域コミュニティの活性化
66億円 (―)
合計で3,087億円になります。
東京2020オリンピック・パラリンピック競技⼤会の成功に向けた取組
東京2020⼤会の開催に向けた準備
483億円 (621億円)
東京2020⼤会を契機としたスポーツ・⽂化・教育の振興
166億円 (258億円+38億円)
合計で649億円になります。
多摩・島しょの振興
持続可能な暮らしやすいまちづくり
1,845億円 (―)
豊かな資源を⽣かした地域の活性化
277億円 (―)
島しょにおける個性と魅⼒あふれる地域づくり
270億円 (―)
合計で2,392億円になります。
2016年の方は主要施策の一部ということで全体的に予算が小さめになっているような感じがします。
こうして並べてみると内容にも違いが見られてきますが、予算額についてもかなり差があることに気がつきますね。
オリンピック関係に力を入れていただけあって、オリンピック関係予算は2016年予算の方が大きいですがその他は2017年予算の方が大幅に予算が大きく取られています。
2017年だけでいうとやはりスマートシティ関係予算が大きく取られているようです。
これには無電柱化の施策も含まれているので都知事肝いりの施策となりそうです。
2017年はこれまで以上に道路工事が目立つようになるのでしょうか。
2017年予算の資料については各項目について細かく説明されているので一度見てみるのも面白いと思います。
下記リンクから移動できますのでぜひ。