引き続き東京都の2017年度予算について
今回は各施策から2016年度と比較したいと思います。
2016年度予算との違いは何?
まずは各施策を並べてみたいと思います。
2016年度
東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の成功に向けた準備
オリンピック・パラリンピック競技施設等の整備
東京2020オリンピック・パラリンピックの開催準備
障害者スポーツの振興
障害者スポーツ振興基金(仮称)の創設
場の開拓
普及啓発・理解促進
競技力の向上
文化の創造と国内外への発信
2020年大会に向けた取組
保育・介護・医療人材の確保
保育人材の確保・育成・職場定着
介護・医療人材の確保・育成・職場定着
学びや仕事に意欲ある人々を支援する取組
貧困の連鎖を断ち切る取組
非正規雇用対策
不登校・中途退学対策
障害者就業支援
障害者雇用の推進
成長産業の育成とグローバルビジネスの活性化
医療機器産業への参入支援
創業支援拠点の設置・運営
国際金融センター構想の推進
観光の一大産業化
外国人旅行者誘致に向けた情報発信
受入環境整備の加速
魅力を高める観光資源の開発
観光振興の地方波及
「水の都」東京の再生
ハード・ソフト両面で水上交通ネットワークの魅力を高め、気軽に利用できる環境を整備
2017年度
誰もがいきいきと活躍できる都市
⼦供を安⼼して産み育てられる環境の整備
⾼齢者が安⼼して暮らせる社会の実現
障害者がいきいきと暮らせる社会の実現
医療の充実・健康づくりの推進
誰もが優しさを感じられるまちづくり
誰もが活躍できる社会の実現
未来を担う⼈材の育成
⽇本の成⻑をけん引し世界の中で輝き続ける都市
国際⾦融・経済都市の実現
世界に開かれた国際・観光都市の実現
交通・物流ネットワークの形成
スマートエネルギー都市の実現
快適で豊かな都市環境の形成
安全・安⼼でにぎわいにあふれる都市
地震が起こっても倒れない・燃えないまちづくり
⽔害に強いまちづくり
災害対応⼒の強化
まちの安全・安⼼の確保
地域コミュニティの活性化
東京2020オリンピック・パラリンピック競技⼤会の成功に向けた取組
東京2020⼤会の開催に向けた準備
東京2020⼤会を契機としたスポーツ・⽂化・教育の振興
多摩・島しょの振興
持続可能な暮らしやすいまちづくり
豊かな資源を⽣かした地域の活性化
島しょにおける個性と魅⼒あふれる地域づくり
中身に入る前に順番に注目してみたいと思います。
まず2016年度はオリンピック関連のトピックを最初に持ってきています。
対して2017年度は4番目です。
2016年にリオオリンピックが開催されたこともあり、オリンピックへの力の入れようが見て取れます。
閉会式でフラッグを受け取りたかったでしょうね。
2016年予算はさらに障害者スポーツの振興、文化の創造など文化的な方面に力点を置いているように感じます。
その後に続くのが、保育・介護・医療ときます。
それから学業・就労支援、産業、環境と続きます。
2017年ではまず保育・介護・医療。
そして学業・就労支援。
続いて産業、環境、災害対策、オリンピック、多摩及び島しょ振興というような並びになっています。
順番で優先度が変わるわけではないですが、上にくるものの方が当然目立ちます。
この順番が都民の関心をしっかり汲み取っているかのひとつの材料になるかもしれません。
長くなりましたが、各詳細についてはまた次回触れたいと思います。