トランプ次期大統領の予算管理担当者が決定

  • 公開日:2016.12.19
  • 更新日:2020.09.23
  • コラム
トランプ次期大統領の予算管理担当者が決定

トランプ次期大統領が米国行政管理予算局局長を指名したというニュースがあったので取り上げてみたいと思います。

http://jp.wsj.com/articles/SB11484601320931144569304582505593781589890

そもそも米国行政管理予算局ってなに?
というところからだと思うのですが、

米国行政管理予算局(OMB)とは
政府、省庁などの予算の策定、管理、予算実行のアドバイス等、政府の予算関連の業務を一手に担っている米国政府の機関のこと。
予算教書(後述)を作成して、大統領がその教書を確認したら大統領が議会に予算教書を提出します。

ここでまた新しい言葉が出てくるのですが、

予算教書とは

アメリカの大統領制は日本の議院内閣制と違い、完全に行政と立法が分離しています。
予算の作成は立法機関であるアメリカ連邦議会の仕事。
行政の長である大統領は口を出したくても出せないのです。
そこで大統領は予算教書という「私の考えてみた予算案」という形で議会に勧告します。
予算教書には「私は今年こんな感じで予算考えているのだけど議会の予算作成の参考にしてね」という具合のことが書いてあります。
実際はこんな軽いノリではありませんが。

予算教書を受け取った議会は教書を加味して予算の作成をおこないます。
「トランプタワーの修繕費に100万ドル」などの特段怪しい文言が載っていなければ予算教書は予算に反映されると言われています。

なぜなら、大統領には議会で決定した法律案、予算案を拒否する権限があるから。

(ちなみに突っ返された後も、上院下院それぞれで3分の2以上の賛成が得られれば大統領を飛び越えて法律、予算を発効させることができます。これを「オーバーライド(押し切る、覆すの意)」といいます)

げに恐ろしきは三権分立。
「私の考えてみた予算案」として提出した予算教書のバックにはこんな恐ろしいパワーが隠されているわけです。

そしてその予算教書の作成を取りまとめる米国行政管理予算局局長のが今回トランプさんが指名した

ミック・マルバニー下院議員

彼は歳出削減を強硬に主張している超保守派ということで、トランプ次期大統領は「アメリカの借金漬けを彼が救ってくれると確信している」とアメリカの財布の紐をきつく締める方針のようです。

国務長官にロシアとの繋がりが深いと言われているティラーソン氏を起用したトランプ次期大統領。
これからもことあるごとに全世界に取り上げられるのは間違いなさそうです。

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